車体色が2色以上の車輛の場合は、マスキングテープを使って塗り分けます。
1色目の塗装が終わり完全に乾燥したら、次に吹きつける色がかからないようにテープでしっかり覆います。塗り分けてある車両のほとんどは塗り分けがまっすぐですから、マスキングテープもまっすぐに貼りましょう。窓縁などをガイドに貼るようにするとうまく貼れるでしょう。
マスキングテープは消耗品ですから、惜しみなく使いましょう。
マスキング(覆い隠すこと)の色々は場面での対処法をご紹介しましょう。
まず、凹凸のある場所のマスキングは、密着できない部分にカッターナイフで切りこみを入れて、スキマができないようにしましょう。スプレーの粒子(色のつぶ)はとても細かいので、小さなスキマにも入り込んできます。せっかくのマスキングも次の色が入り込んでは台無しです。
必要であれば、テープを二重に貼るのもよいでしょう。
塗り分けが曲線の場合は、マスキングテープを可能な限りに細く切り、塗り分け部分に貼っていきます。テープが細ければ曲げやすいでしょう。
あとは、その中をマスキングしていけば完了です。必要に応じて細かく切ったテープを使うのもよいでしょう。「ぬりえ」の要領といえばわかりやすいでしょう。
まずは縁を塗り、その後、中を塗るとはみ出さずに塗れるということと同じです。
これらのようにマスキング作業は、その箇所によってさまざまな方法が考えられます。
ちなみにマスキングテープは、貼ってから時間がたつと少しずつはがれてしまいますので、マスキング後の塗装はできるだけ早くおこないましょう。
どれだけキッチリとマスキングをおこなったとしても、スプレーの微粒子(色のつぶ)の細かさにはかないません。
では、どのようにして解決しましょうか。
スプレーの粒子がスキマに入り込んでくるなら、それを逆に利用してしまいましょう。
最初に塗った車体色(灰色ではありませんよ)をもう一度吹くのです。これならマスキングテープのスキマに入り込んでも同じ色ですから、にじんでも大丈夫ですし、おまけにマスキングテープのスキマも埋めてくれます。クリアー色でも大丈夫ですね。
そして2色目をスプレーします。上手く塗り分けられているかは、この色が完全に乾くまでわかりません。